中古戸建を内見する時のポイントTOP3

2021年08月31日

中古戸建内見ポイント

こんにちは。東京都江戸川区を中心に売買仲介業を営むトキビル不動産です。

 

今回は中古戸建てを内見する際にチェックしたいことTOP3をご紹介致します。

 

【中古戸建に住みたいけれど・・・】
皆様は物件内見の際にどういったことを確認されるでしょうか。
明るさ(日当たり)、広さ、クロス・床の汚れ具合、設備の状態…
内見の際、重要なポイントとなりますので是非ご参考になさって下さい。


◆第1位 床下・小屋裏点検口の有無
中古戸建て住宅を内見する際にチェックしたいこと第3位は「床下・小屋裏点検口の有無」です。
メンテナンスの際、点検口がないと困ります。
例えば床下への経路がないと配管の水漏れなどが探せないですし、、万が一シロアリなどが発生した場合は新たに点検口を設置する必要があります。
小屋裏への入れない場合も、雨漏りの原因特定に時間がかかります。

中古住宅を安心・安全に取引するために既存住宅売買瑕疵保険という制度が設けられているのですが、床下・小屋裏点検口がないと瑕疵保険に加入できません。
床下・小屋裏点検口は住宅にないと困るものなのです。

床下点検口を探すポイントは床下収納庫の有無と1階に和室があるかで判断します。
多くの家では台所に床下収納庫が設置されていますので。この収納庫を外すとそこから床下へアクセスすることができます。
最近だと台所の他に脱衣室に設置されているケースもあります。
また、3階建てで1階に台所も浴室もない場合は、階段下収納の床に点検口があったりします。

小屋裏点検口は最上階の収納の天井に設置されているケースが多いですね。
点検口が設置されていれば見ればわかるのですが、少し古い家だと収納の天井にベニヤ板を置いているだけという事も良くあります。
下から棒のようなもので突いて浮き上がればそこが小屋裏点検口になります。

 

◆第2位 基礎・外壁のひび割れ
中古戸建て住宅を内見する際にチェックしたいこと第3位は「基礎・外壁のひび割れ」です。
内見の際に建物内部ばかり目が行きがちですが、実は外周部のチェックも重要となってきます。
まずは基礎のひび割れです。
基礎のひび割れは比較的良く見られる劣化事象です。
安価で簡単に補修できる場合が多いので、ひび割れがある=欠陥住宅という判断ではないのでご注意ください。
基礎のひび割れが見つかったらその箇所を図面にメモして写真も撮っておきます。
購入判断を行う前にリフォーム会社・工務店にひび割れ箇所と写真を見てもらって、軽微な補修で済むのか、地盤が悪いというサインなのかについてアドバイスをもらいます。

次に注目するべきなのは壁のひび割れです。
壁のひび割れは雨漏れに直結する可能性が高いので、わかりにくいですが見落としがないように良く見ておきたいチェック項目です。
壁のひび割れが見つかったら、図面にひび割れ箇所を記入して写真を撮影し、購入判断前にリフォーム会社や工務店に相談してください。

壁・基礎ではないのですが、実は同じひび割れで要チェックなのはバルコニーです。
バルコニーの防水層が切れてしまうとそこから雨漏れになってしまいます。
ただ、バルコニーのチェック項目はわかりにくいので、内見時は目に見えておかしなひび割れがないかの確認に留めて、購入手続きが進んだ際にリフォーム会社・工務店に見てもらうのが良いでしょう。
インスペクションの確認項目でもあるので、インスペクションを利用するのが一番です。
※軽微であってもひび割れが見られた建物を購入する場合はインスペクションの実施が必須です。

 

◆第3位 天井の雨染み
中古戸建て住宅を内見する際にチェックしたいこと第3位は「天井の雨染み」です。

実際に住む姿をイメージして確認を行うので、なかなか天井に目が行きませんが、天井の雨染みは雨漏れが発生した証拠なので
必ず内見の際には忘れずにチェックして下さい。

天井の雨染みを発見したら、雨染み箇所を図面に記入して写真を撮影し、リフォーム会社や工務店に相談してください。
また、売主側の仲介会社にいつ頃発生した雨染みなのか、雨漏れの補修を行ったのかなど詳細を確認する必要があります。

特に注意が必要なのはバルコニー下に居室がある場合です。
バルコニーの劣化が原因で雨漏れした場合、直下にある居室に影響します。

雨漏れの改修工事は思った以上に大規模な工事が必要となる場合があるので、天井の雨染みは建物の劣化を示す重要なサインだと判断してください。

 

◆番外編 天窓のある家はメンテナンスにお金がかかると判断する

天窓はお天気の良い日は採光が取れてとても良いですよね。。
都市部の住宅だと天窓が設置されている住宅は珍しくないのですが、実はこの天窓が要注意です。
天窓箇所を原因とする雨漏れ事故が本当に多いからです。
天窓は斜め(水平に近い場合も)に設置されるものなので、垂直に設置される窓に比べて防水の負荷が大きいのです。
採光のために設置するものなので、当然日が良く当たり、コーキング材が劣化しやすい環境にあります。
つまり天窓は普通の窓に比べて頻繁にコーキングの打ち直しなどの対策が必要となります。
そして問題は設置個所です。
天窓は通常屋根に設置されるので、防水対策のために屋根にアクセスしなければなりません。
バルコニーから梯子で上がれればまだ良いのですが、屋根へ上るために足場を組まなければならない場合は余計にお金がかかります。

屋根の耐用年数よりコーキングの耐用年数の方が短いので、屋根補修のついでだけでは足りず、天窓のメンテナンスだけのために足場も含めて想像以上にお金をかけなければなりません。
※足場代は結構するので、結果的に放置されて、雨漏りの原因になるケースが多いようです。
天窓が必要なほど日当たりが悪い土地だということと、メンテナンスにとてもお金がかかる物件だということを承知で購入判断する必要があります。

 

以上、中古戸建て住宅を内見する際にチェックしたいことTOP3でした。
本来であれば内見に同行している仲介会社がチェックしてくれれば良いのですが、建物の性能に関する判断は建築士の分野なので、仲介会社の立場では気軽に指摘することが難しいです。
中古住宅購入にはリフォームが付きものなので、買いたい物件が決まったらリフォーム会社に見てもらうのが安心ですね。

 

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T.K